2008/08/01

眠る男



この町の人間はみな生々しい。
心拍数が早いかのように歩きまわり
途切れることなく強い調子でしゃべり続け、
いつもどこかへ向かって急いでいる。
そういえば風景全体も日本とは違って
薄いベールのかかった曇りのようなものが無い。
くっきり、はっきり、生々しい。

そんな町でばったりと倒れたように男が眠っていた。
食堂の昼休みか、道端に出した机で
熟睡する料理人のようだ。
彼もまた、生々しく眠っている。


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