
近所に飯沼慾斎住居跡という石碑が建っている。
その前の荒れ果てた家に不動産屋の広告があって、売りに出されている。
飯沼慾斎は幕末の植物学者。
草木図説という素晴らしい植物図鑑を著した。
当時最も進んでいたリンネの分類にならい、牧野富太郎もこれを学び
明治40年には牧野さんが草木図説の草部20巻を4冊にまとめて出版している。
木部はなんと1977年になって初めて2冊で刊行されている。
死後100年あまりたってからだ。
ページいっぱいにのびのびと描かれた植物の絵が実にたのしい。
慾斎邸のあとにたつ家は、40年くらい前のものだろう。
その家自身は荒れており歴史的な価値も不動産価値もない。
モルタルの外壁に瓦屋根。階高の高い2階建てで、倉庫らしいものがあるので
かつては何かの問屋だったかもしれない。
この土地にはきちんとした飯沼慾斎の資料館が建てばいいなと思う。

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